元祖・アッシー?! 福井・石川県ドライブ 1970年(昭和45年)夏 大阪万博開催年の8月中旬、夏休み一人で北陸へドライブに出掛けた。まず東尋坊を訪れ、続いて永平寺も訪れて参道沿いの旅館で宿泊しようとしたが何処も満室だった。土産物屋に相談したら2階の部屋なら宿泊可との嬉しい回答。 春日井からのドライブ疲れで夜、熟睡した翌朝、土産物屋の主人から東京から来ている若い2人の女性を同乗させて金沢方面に行ってくれないかと提案された。 二人の若い女性と土産物屋前で顔合わせし、私の車、トヨタのコロナ1500で東尋坊へ向かった。途中海水浴場が見えて来たら、女性の一人が泳ぎたいと言うので寄り道することにした。泳ぎたいと言う女性と私は水着を持っていたので着替えて、もう一人の女性を浜辺で待たせ、ほかに誰も泳いでいない海水浴場でしばらく泳いでいたら、腹部を蜂に刺されたような痛みを感じ、慌てて浜に上がった。初めての経験だがクラゲに刺されたようだ。浅いところで泳いでいた女性に被害はなかった。クラゲが出没するので、海水浴客が皆無なのだと後で気が付いた。 海水浴場を離れ、私は前日既に訪問済みの東尋坊へ向かった。荒々しい景勝地を堪能したのち、途中名所をいくつか寄りながら、一路金沢へ向かった。二人の女性は東京の会社で働いており、夏休みを利用して、特に宿を予約せず、北陸方面に来たとのことだった。金沢駅に着いてから、二人の女性の今夜の宿を探してやり、駅で二人と別れ、私は金沢市内の親戚の家で一泊した。 翌日は金沢から春日井まで車でノンストップで独身寮へ。 約6時間運転し、無事到着した。春日井・関ヶ原間は名神高速を利用し、ほかは北陸に高速道路がない時代のドライブであった。 いわゆる「アッシー」という言葉が流行る前のアッシーであった。 2003年定年退職 市場正紀 |