灯下会12月例会

平成26年12月2日(火)

兼題 笹鳴、息白し 他 405会議室

     トロットからギャロップへ息白し    江口かずよ先生

   笹鳴に庭掃きの手を止めにけり       鷺子

   叱言云いし後は寒さを託(かこ)つなり   閑士

   シクラメン買はされ帰る小春かな      たかし

   笹鳴きや角を曲がれば学舎在り       詮士

   白息や厨に朝の母の影           敬正

   潮風に心底冷えてきたりけり        草史

   息白し曳かるる牛も牛飼ひも        雅巳

   老の身を濡るるほかなく初時雨       洋子

   ささ鳴きも吾が口笛もつたなくて      秀子

   堀廻るマラソン人の息白し         よし子

笹鳴(ささなき) 夏、深山で繁殖した鶯(うぐいす)は、冬、里近く姿を現し、

木々の枝をくぐりながら、チチチチと舌鼓を打つように地鳴きをする。

これを笹鳴という。       (「ホトトギス新歳時記」三省堂より)

 

次回  平成27年1月6日(火)

兼題 臘梅、御降り 他 405会議室

レポート 安藤叔子  HP掲載 市場

 

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