灯下会１０月例会

平成２８年１０月４日（火）　兼題　神無月、鳥帰る（鳥渡る）

　　　　青瓢(ﾌｸﾍﾞ)佃に今も催合(ﾓｱ)ひ井戸　　　　　江口かずよ先生

　　　　絵馬札の風にからから神無月　　　　　　　鷺子

　　　　鳥渡る高層マンション完売す　　　　　　　たかし

　　　　故郷の田畑は清し鳥渡る　　　　　　　　　詮士

　　　　ハモニカの穴は二列に鳥渡る　　　　　　　雅己

　　　　渡り鳥去りし湖畔の夕づける　　　　　　　知保

　　　　地祭の祝詞の澄し鳥渡る　　　　　　　　　一男

　　　　ゑのころの原に幼(ｵｻﾅ)のかくれんぼ　　　　洋子

　　　　リフォームの壁紙選ぶ神無月　　　　　　　秀子

　　　　木の実降る象の花子の募金箱　　　　　　　乃婦

　　　　即答を避けて小鳥の庭に佇つ　　　　　　　宗康

　　　　箸置きを替へてみもして涼あらた　　　　　よし子

次回は、１１月１日（火）　兼題　柊（の花）、障子　他

４０２会議室

レポート　安藤叔子

灯下会９月例会

平成２８年９月６日（火）兼題　秋の七草、震災忌、他

これよりは溶岩径となる富士薊　　　　江口かずよ先生

　　　今年竹天に伸びゆく出湯かな　　　　　　たかし

　　　語り継ぐベットの上の震災忌　　　　　　詮士

　　　佐渡の海荒れて千草の流人墓　　　　　　雅己

　　　葦簀抜くる光と影の揺るる土間　　　　　一男

　　　海の青遠にただよう彼岸花　　　　　　　知保

　　　こもごもに祖父母語りし震災忌　　　　　洋子

　　　笠の内うれい隠して風の盆　　　　　　　秀子

　　　ビル増えて増えて下町震災忌　　　　　　宗康

　　　砲台の向く海遠く秋桜　　　　　　　　　乃婦

　　　夕虹の見るまに薄る銀座かな　　　　　　よし子

次回　１０月０４日（火）　兼題　神無月　渡り鳥（鳥帰る）他

４０２会議室

レポート　安藤叔子　　

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