灯下会 平成23年6月例会

        23年6月15日(水) 兼題 実梅・甘酒

 

      岩煙草 咲くほどに崖 濡れをらず      成川 雅夫 先生

     

     古びたる 梅酒の日付け なつかしき      鷺子

     猫過ぎり 人影のなき 梅雨の路地       閑士

     甘酒や 床机数個の 店なりし          敬正

     南禅寺 山門くぐり 若葉風            たかし

     禅堂の 灯火の暗く 蛍飛ぶ           詮士

     達磨船 寄りしはむかし 波止薄暑       草史

     星の夜の 梅の実堅き 香を放つ        雅巳

     甘酒を ふるまはれたる 床机かな        洋子

     はらの香や 女王陛下 ご在宅          秀子

     亀の子の ひとつ傍へに 首を上げ        よし子

 

 

 

 

 

 

灯下会 平成23年5月例会

5月18日(水) 兼題 牡丹・蛍

 

    山影に 入りし牡丹の 白深め          成川 雅夫

 

    草むらに 蛍火ともり 闇育つ             鷺子

    雨重りして ぼうたんの 崩れけり           閑士

    凛として 牡丹がひとつ 咲きゐたり          たかし

    四万十の 水匂へるや 蛍の夜            敬正

    禅林の 牡丹として 懈怠なく             草史

    丸木橋 渡る怖さの 蛍狩り              詮士

    蛍火の 残像青き 峡の闇              雅巳

    勤行の 声の漏れ来る 夕牡丹            洋子

    渓声に 案内を乞ひし 夏の蝶            秀子

    初蛙 湿生花園の 池幾つ              よし子

 

   

次回  6月15日(水)  兼題 実梅・甘酒 他

 

牡丹1

牡丹2

 

湿生花園

 

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